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令和8年度「チェンジ元年予算」を読み解く——818億円の内側

  • 執筆者の写真: 筏井哲治
    筏井哲治
  • 16 時間前
  • 読了時間: 3分

3月定例会、閉会しました


3月2日から始まった高岡市議会3月定例会が、3月24日に閉会しました。3月定例会は、来年度予算を審議する「一年で最も重い議会」です。令和8年度(2026年度)の高岡市がどこにお金を使い、何を目指すのか——その全体像が議論されました。


今回は、予算の概要と、議場の一員としての所感をお伝えします。


「チェンジ元年予算」——看板の意味


令和8年度予算は「チェンジ元年予算」と名付けられました。大きな柱は2つ。


  • 未来を見据えた「チェンジ」 — 全ての人にやさしく、誰もがワクワクする高岡へ

  • 震災からの「復旧・復興」 — 能登半島地震からの復興を、より魅力的なまちづくりにつなげる


方向性そのものに異論はありません。問題は、看板に見合った中身になっているかどうかが本会議や委員会で議論されました。


数字で見る予算の全体像



一般会計:818億5,900万円(前年度比+0.1%)

義務的経費(人件費・扶助費・公債費)が371億3,347万円(前年度比+2.2%)。道路や学校整備などの投資的経費は97億1,386万円にとどまっています。市債残高は820億4,284万円の見込みで、前年度比14億円減となりました。


過去最大の予算?


「過去最大の予算規模」と聞くと、景気のいい話に聞こえます。しかし、物価上昇率を加味すると、少々話は変わります。消費者物価指数(CPI)は、2020年から2025年の5年間で約12%上昇。2026年に入ってもコアコアCPI(CPIから生鮮食品、エネルギーを除いた物価指数)は前年比+2.5%と高止まりしています。予算の伸び率はわずか0.1%。つまり、名目上は「過去最大」でも、実質的な購買力は大きく目減りしているということです。物価上昇、物価高騰は、日常生活でも体感できるのに、予算は横ばい。同じ道路を直すのも、同じ学校を維持するのも、去年よりコストがかかるわけですから、実質的には「緊縮財政」です。


歳出の性質別内訳(一般会計)

物価高対策の使い途


政府から手当された物価高騰対策の財源は、市民への直接配布に回されています。0歳児おむつ券、1万円ギフトカード、PayPay電子マネー、小学校給食無償化——ありがたい施策ではあります。でも、データを冷静に見れば、投資を抑制して、そのお金を配っている構図が浮かび上がりますし、国から交付金が来なくなったら継続できるのかちと心配です。


また、せっかく出町市長は「チェンジ」を掲げているわけですから、まちの未来を変える投資にも今後は振り向けても良いのではないかな、と感じています。


令和8年度 高岡市「チェンジ元年予算」:未来への変革と復興のガイド

一般質問の手応え


今回、私は一問一答形式の一般質問に立ち、まちづくりに関する投資や規制緩和について提言しました。それこそ市民がワクワクするような、明るいまちへの具体策を提案したつもりです。


しかし、率直に言って、手応えはありませんでした。私だけでなく、多くの同僚議員からの質問に対しても、具体的な回答はほとんど返ってこなかったように思えます。



それでも前を向く


「チェンジ」という看板自体は、今の高岡に必要な方向性です。問題は、どうやって当局、議会、市民が力を合わせて高岡のまちをチェンジしていくか、ではないでしょうか。4月からは新年度、出町市長のもと、本格的な新体制が始まると思います。これからはもう少し当局の皆さんと日常的な雑談レベルでの意見交換や信頼関係の構築を行い、私からも少しでもワクワクするような政策を提言していきたいし、市民の皆さんからの声の代弁もしていきたいと思います。


皆さんからの「こんなことに困っている」「こうしたら良くなるのでは」という声が、議会での議論の一番の原動力です。公式LINEやSNSから、いつでもお聞かせください。

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